o-enzyme

結婚・出産・復職を経て考えること

親族のグルーピングが夫婦間で一致しているとストレスを感じにくい?

親族のグルーピングについて、考えてみたことはありますか? 私たちは、夫がYAHOO!ニュースの記事を見つけてきたことをきっかけに、親族のグルーピングについて考える機会を持ちました。ここで考えるのは、世帯や扶養家族、同居の有無などに基づく現実的なグルーピングではなく、「どう感じるか」といった心理的なグルーピングです。そのため、親族のグルーピングは、親族内で必ずしも一致するわけではありません。

 

嫁と姑では親族のグルーピングが一致しないことも

嫁と姑の間では、しばしば親族のグルーピング不一致が起こります。

私の祖母は、長男家族と同居していますが、残念ながら、長男の嫁とはあまりよい関係ではありません。例えば、長男家族が旅行へ行くとき、祖母を誘うことはおろか、旅程すら知らされず、旅行へ行くこと自体、当日の朝に初めて聞くこともあるような状態です。

話を聞くと、祖母は、同居人全員を1つのグループと考えているようです。しかし、長男の嫁はおそらく、祖母で1つ、長男家族で1つの、2つのグループとして捉えており、各グループが完全に独立していると考えています。

 

親族のグルーピング不一致は嫁姑問題につながる?

仮に、祖父母と長男家族が離れて暮らしていたら、旅行の詳細を逐一共有しなくても咎められにくいでしょう。長男の嫁は、離れて暮らしているのと同じような感覚で、祖母と日々のコミュニケーションをとっている可能性があります。

しかし、祖母は、嫁を含めて1つのグループと捉えており、実際には同居もしているので、事前に旅行の詳細が共有されないのはありえないという考えに至ります。

このようなストレスが毎日の生活の中で蓄積すると、祖母の、長男の嫁に対する評価は下がる一方です。嫁姑の関係は悪化の一歩をたどっています。

 

夫婦間で親族のグルーピングを確認し合うことの重要性

祖母の長男は、同居人全員で1グループという捉え方と、祖母と長男家族の2グループという捉え方のどちらか一方ではなく、両方が同時に存在すると考えているようです。

そのため、「旅行の予定や日程を事前に祖母に伝える」という行動をとれるはずですが、実際には祖母への報告・連絡・相談を専業主婦の嫁に任せているため、結果的として、祖母へは情報が簡単には伝わらない状態になっています。

もし、長男夫婦が、親族のグルーピングについてそれぞれがどのように考えているかを互いに認識していたら、祖母への報告・連絡・相談を長男が担当するなどの対策をとることができます。また、祖母が考える、親族のグルーピングを嫁に説明することで、よりよいコミュニケーションを促すこともできるでしょう。

 

親族のグルーピングが夫婦間で一致しているときのメリット

私たちの場合は、妻・夫・子どものグループと、妻・夫それぞれの実家というグループの、3つのグループが基本です。しかし、同時に、夫・夫の実家で1グループ、妻・妻の実家で1グループという構図も存在すると考えています。確認したところ、この親族のグルーピングは、夫婦間で完全に一致していました。

私たちの考える、親族のグルーピングの特徴は、妻・夫がそれぞれ複数のグループに属する点と、妻・夫の父母または夫・妻の父母が同じグループに属していない点です。そのため、親族イベントなどで何らかの調整が必要になった場合などは、妻が妻側の家族と、夫が夫側の家族とそれぞれ調整して、その調整結果を持ち寄った上で、妻・夫間で協議するという体制が自然と出来上がりました。夫が責任をもって夫の家族とやりとりしてくれるので、私が夫の母らと微妙な調整をする必要はなく、ストレスを感じることなく過ごせています。

親族関係で何かストレスを感じるときは、当人同士で親族のグルーピング不一致が起きている可能性もふまえて、まずは、夫婦間で見解が一致しているかどうかを確認してみるとよいかもしれません。

 

関連記事

親族のグルーピングが夫婦間で一致しているとストレスを感じにくい? - o-enzyme