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化血研が日本脳炎ワクチンの自主回収を決定したというニュースを見て

数日前、化学及血清療法研究所(化血研)が日本脳炎ワクチンの自主回収を決定したというニュース記事が日経メディカルにアップされていました1) 記事によると、2017年9月以降に用いられたワクチンは、力価が承認規格を下回る可能性があるとのこと。該当しているかもと不安に思い、慌てて母子手帳を確認しました。

 

子どもが問題の日本脳炎ワクチンを接種しているかも……と心配に

子どもが、生後6ヵ月になってすぐ日本脳炎ワクチンを接種したのは、ちょうど2017年です(参照: 日本脳炎ワクチンを生後6ヵ月で打つかどうか迷ったときに参考にしたのは学会提言 - o-enzyme)。接種したのが何月だったか、どこの製品だったかなど全く覚えておらず、慌てて母子手帳を引っ張り出しました。

予防接種の記録ページを確認したところ、子どもに接種されたワクチンは「ジェービックV」であり、問題となっている化血研の「エンセバック皮下注用」ではありませんでした。さらに、接種時期は2017年6月だったので、仮に問題のワクチンであったとしても、時期的に該当はしないということが分かりました。

 

ワクチンの信頼が崩れたときの保護者への影響は大きい

もし問題のワクチンを接種していたら、とても不安な気持ちになったと思います。標準的な接種時期を待たずに生後6ヵ月で打たせていることもあり、3歳まで待たばよかったと後悔していたかもしれません。

現時点では安全性への影響については報告がないと記事には記されていましたが、有効性・安全性に問題はないのか気になるところです。

ワクチンは、薬と違い、治療ではなく予防に使われるので、このような問題が起きると、該当ワクチンを接種した保護者には不安や後悔の気持ちを生じさせてしまうでしょうし、接種を控えた保護者には接種を避ける行動を起こさせることにもつながりかねないように思います。

問題のワクチンを接種していた場合の対応はこれから検討されるようですが、保護者が納得できるような対応であることを望みます。

 

 

1)化血研が日本脳炎ワクチンの自主回収を決定(日経メディカル)http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/201801/554472.html(2018年1月19日アクセス)